製品のポイント!
・創業1951年、感光乳剤の老舗メーカー (株)栗田化学研究所の水性インク、プラスティゾルインク兼用 高品質ジアゾ感光乳剤。※当店専用の製品名にて取り扱っています。
・水性インク、プラスティゾルインク兼用のジアゾ感光乳剤です。液体と粉を混ぜるだけで簡単に感光乳剤が作れ、すぐに使えます。国産最高級品質で解像度が良く、造膜性、現像性、耐刷性に優れています。また落版が容易で、初心にもお使いいただけます。
・感光乳剤には大きく分けて3つの種類が存在します。耐溶剤性(プラスティゾルインク用)、耐水性(水性インク用)、耐水耐溶剤兼用(水性、プラスティゾルインクの両用)。また、各種類の感光乳剤はさらに細かく性能が分類されていますので用途に合わせてお選びいただけます。
【感光乳剤の分類】
耐溶剤性 – EMUL-Gシリーズ、EMUL-Wシリーズ
→プラスティゾルインク、一般印刷向け
※EMUL-Wシリーズはメッシュへの密着性が高いため、4色分解でプリントする際に最適
耐水性 – EMUL-Qシリーズ
→水性インク、捺染、のぼり向け
耐水耐溶剤兼用 – EMUL-Rシリーズ
→プラスティゾルインク、水性インク、顔料捺染、ワンポイント向け
【乳剤の取り扱い方法】
※本製品にはマニュアルが同梱されています。
※本製品にはジアゾ粉末(感光基)、顔料、乳剤が含まれています。
※紫外線に感光するため、太陽光のあたる場所で作業しないでください。
1. 乳剤1kgに対しジアゾと温水(40℃)が100gになるよう計量し、茶ビンにビー玉2~3個と共に入れ、蓋をしっかりと閉める。茶ビンを30秒程よく振り中のジアゾを溶かす。(溶けたジアゾは、高メッシュでろ過すると尚良い。)
2.溶解したジアゾに付属の顔料を入れる。(顔料の分散を良くするため)。顔料を入れたジアゾ水溶液を良く混ぜ、乳剤に入れる。
3. (ジアゾ+顔料)を入れた乳剤を良く混ぜる。撹拌機(キッチン用品でも可)を使うと良い。色ムラがなくなったら攪拌機を止め、最後に手で攪拌して仕上げる。一昼夜放置し脱泡させて完成。
【感光乳剤の塗布方法】
1. インクスクープを使用して、薄く均一に塗ります。
2. ドライキャビネット、ドライヤーなどで完璧に乾燥させます。
3. 紫外線露光機でUV照射します。製版とガラスは完全に密着させます。
※露光時間は使用している露光機(ランプ)によっても違いが出ます。ご使用にあたってはテストを繰り返し、最適な露光時間を決定する必要があります。
4. 散水用シャワー(ガーデニングなどで使うもので可)で強い圧力で水を振り撒き、非露光域の余分な感光乳剤を取り除く。強い水圧が必要です。そのため版を充分に露光しないで水を撒くと、必要な箇所の乳剤も剥がれてしまう場合がありますのでご注意ください。
5. 版を乾燥させます。
6. 水に濡らしたスポンジで必要のないところに残った感光乳剤(薄い膜)を取り除き、丁寧に仕上げます。再度乾燥させます。
【直接製版の注意点】
版の乾燥温度は40℃を目安とし、高くなりすぎないようにしてください。※版を乾燥させるために専用のドライキャビネットをご使用ください。乾燥スペースの省略と、待ち時間の短縮が可能です。またムラのない乾燥ができます。
乾燥が不十分だと、版のベタツキや硬化不良の原因となります。
紗の洗浄が不十分だと、はじきやピンホールの原因となります。
【保管時の注意】
光に化学反応するため、冷暗所で保管して下さい。混合した感光乳剤を長期保存することはできません。(できるだけお早めにご使用ください。)混合前の場合は約3~4ヶ月間保存できます。
※スクリーンに塗布した状態(薄膜乾燥状態)での保存は不可能です。
【乳剤の廃棄】
水道への大量の廃棄は厳禁です。
やむを得ず水道に流す場合(乳剤が少量の場合)大量の水で希釈して流してください。
水道に流す時は各自治体の条例等と遵守してください。。
大量に捨てる場合、新聞紙等の上に乳剤を広げておき、よく乾燥させてから燃えるごみで捨ててください。
環境へのご配慮を宜しくお願い致します。
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